フォンテーヌブロー派の作品            La femme entre deux âges

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フランス・ルネサンス期に宮廷で活躍したフォンテーヌブロー派の画家(作者不詳) による作品 (1580-90)。<若い男性と老人の間の女性 La femme entre deux âges>と題される。レンヌ美術館所蔵。
16世紀後半に広く使われた構図だが、本作品は即興演劇コメディア・デラルテ Commedia dell’arte のストックキャラクターであるルシア Lucia、ハラシオ Haracio (左)、パンタローネ Pantalone (右)を人物として用い、女性がヌードである点が特別。
ハラシオは後期ヴァロワの宮廷衣装を着た若い男性、パンタローネは男らしさと精力の象徴:大きな股袋 (ブラゲット braguette) を股間に付け、両手は金持ちであることを示す金勘定の仕草をしている。二人に誘惑されているルシアは同じ手つきで、ハラシオの小指を摘まみ、パンタローネには老いを示す鼻眼鏡を渡すことによってパラシオの勝利を表している。

La femme entre deux âges (1580-90) / École de Fontainebleau / Musée des beaux arts de Rennes

ウガルルム(グレートライオン)

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元々は、メソポタミア神話で原初の海の女神ティアマトが生み出した自らの権力と軍勢の強さを示す怪物:ウガルルム (偉大なライオン Great Lion)。
アッシリア王センナケリブの治世中 (BC705-681) にニネヴェの南西宮殿に魔除けとして飾られた壁のレリーフに見られるウガルルム Ugallu (左) では・・キルトを穿いた人間の体に、ロバの耳を持つライオンの頭とワシの足で表され、右手に短剣、左手にマース Mace (権力の象徴である権標) を持つ(邪悪な力に対する)守護神として、雄牛の角3本で神性を表すヘルメットを被った家の神 House God (右) に先導される形で刻まれている。大英博物館にて。

Ugallu / Assyrian panel / Sennacherib (BC705-681) / British Museum

”リストランテ ニシシゲ” のフランス産鴨

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四国中央市川之江町余木のイタリア料理店 ”リストランテ ニシシゲ” での一品。メインにフランス産の鴨 canard が使われていました。美味でした。パリ14区のレストラン Le Kigawa の鴨を思いました。営業できているのでしょうか?

川之江町余木のイタリア料理店 ”リストランテ ニシシゲ” の鴨 / 四国中央市

ラマッス 人頭有翼雄牛・ライオン像

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Human-headed winged bull (lamassu) / Human-headed winged lion (lamassu) / British Museum

大英博物館で観れるラマッス Lamassu 人頭有翼雄牛・ライオン像。2タイプを同時に見れる。
左に雄牛、右にライオン。
いずれもアッシリア王 アッシュールナツィルパル2世 (BC883-859頃) の首都ニムルド Nimrud (ancient Kalhu) の北西宮殿にあった高浮き彫りの壁(BC865-860)。
それぞれ一対の片方はメトロポリタン美術館にある。当然、ライオンが左で雄牛が右で。
神性を示す冠にある雄牛の角は6本。

ラマッス 人頭有翼雄牛像

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新アッシリアサルゴン朝の創始者サルゴン2世 (BC722-705) が首都として建設したドゥル・シャルキン Dur-Sharrukin の宮殿に置かれた守護神ラマッス Lamassu は人頭有翼雄牛像
冠にある雄牛の角は4本、雄牛の足は5本。人間の知恵、雄牛の強さ、翼の自由を兼ね備えたハイブリット生物。壁に刻まれた高浮き彫り relief mural。ルーヴル美術館。
宮殿の入り口を一対で守るもので雄牛がライオンである場合もある。

relief mural:passage inférieur porte de la vill / Dur-Sharrukin / Lamassu / Musée du Louvre

アッシリア最後のサルゴン朝を創始したサルゴン2世

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Sargon II et un haut dignitaire. Bas-relief du palais de Dur-Sharrukin / Musée du Louvre

アッシリア最後の王朝サルゴン朝を創始したサルゴン2世 (BC722-705) のレリーフ。アッシリア最後の偉大な王とされるアッシュールバニパル (BC669-631) は曾孫にあたる。
首都としたドゥル・シャルキン Dur-Sharrukin / サルゴンの砦:にあるサルゴン2世の宮殿にあったもの。左の高官は息子のセンナケリブと思われる。
サルゴン2世は多くの歴史資料を残し首都の建設に注力したが、王位を継いだセンナケリブ (BC705-681) はドゥル・シャルキンを放棄しニネヴェに遷した。
ルーブル美術館収蔵。
右にアッシリア(王室)の守護神:ラマッシュ Lamassu 人頭有翼雄牛像。

”東京タワー台湾祭” に行ってきました。

東京タワー台湾祭 2021GW (4.16-5.16) に出かけました。牛肉麺 (ニゥロゥメン) と牛肉飯 (ニゥロゥハン) を昼食にしました。
屋外特設会場に台湾屋台グルメが並びます。入場特典の台湾産パイナップル、お持ち帰りです。
* 緊急事態宣言の発令(25日)に伴い、中止となりました。

王 (クラムワかパナムワIIまたはバーラキブ) の石碑

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Stèle représentant un roi (Kulamuwa ou Panamuwa II ou Barrakib) / Musée du Louvre / Royaumes oubliés de l’empire hittite aux Araméens / Staatliche Museen zu Berlin

この石碑はトルコのジンシルリ Zincirli (ancienne Sam’al) で発掘された最も注目すべき石碑の1つで、使用人を伴った王を表している。
フェニキア文字で綴られたキラムワ碑文で有名なY’adiya国クラムワ王 (治世:BC830-20) の石碑の表現に酷似している。が、サマル国王パナムワ II (治世:BC743-727) またはバーラキブ (治世:BC727-713ou711) かも知れないとされている。
精密に加工された衣装や装飾品はアッシリア風。
王のレガリア Regalia であるロイヤルハットを被り、左手に菊花紋腕輪と蓮の花、右手では(欠落している)神々を指していると思われる。使用人の左手にはアッシリアのバケツに似たもの
ベルリン美術館 Staatliche Museen zu Berlin 所蔵。

アーベレのイシュタル

Stèle d’Ishtar d’Arbelès sur son lion (BC 800-700) / Musée du Louvre / Royaumes oubliés de l’empire hittite aux Araméens

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アーベレ Arbèles はシュメール以来の歴史を持つアッシリアの都市 (現イラクのクルド人自治区首都アルビール)。
アーベレのイシュタル Ishtar d’Arbèles はアッシュール神とともにアッシリアの女神として崇拝された。
シリアの Tell Ahmar (ティル・バルシプ) で発掘された<ライオンに乗るアーベレのイシュタルの石碑 Stèle d’Ishtar d’Arbelès sur son lion (BC 800-700)>、頭上の八芒星とライオンはイシュタル (シュメールのイナンナ) のアトリビュート:属性。
ルーヴル美術館所蔵。

 

ヒッタイトのスフィンクス

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紀元前16世紀から12世紀にかけて存在したヒッタイト帝国の遺物展「Royaumes oubliés de l’empire hittite aux Araméens」(2019 ルーヴル美術館にて)でお目にかかったハイブリッド生物 Créature hybride 、<ヒッタイトのスフィンクス>。隣国の古代エジプトのスフィンクスとは異なる。<Moulage d’un orthostate représentant une créature hybride (BC1000-900)>大英博物館所蔵。
有翼のライオンにロイヤルハットを被った王の頭部が乗せられている。
このハイブリット生物はギリシャ神話の怪物「キメラ」の基とみられている。雌ライオンの尻尾は蛇頭かも。

Créature hybride / Sphinx hittite / Musée du Louvre / Royaumes oubliés de l’empire hittite aux Araméens

ダブレットを着たヘンリー8世の肖像画

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King Henry VIII / National Portrait Gallery

ルネサンス期のこの頃流行していたスラッシュ(切り込み) の入ったプールポワン pourpoint / ダブレットを着たヘンリー8世の肖像画。胸と袖のスラッシュから白いシャツが覗いている。その上に茶色の毛皮の襟付きのコートを着、白い羽付きの黒いボンネットを被っている。
ロンドンの National Portrait Gallery 所蔵。イギリス系オランダ人の作品 (1530-40) とされている。
ヘンリー8世 (1491-1547) はチューダー朝を開いたヘンリー7世 (1457-1509) の次男。アーサー王太子の急死 (1502) により王位につく (1509) 。男子出生を望んで6度の結婚をし三人の子、エドワード6世 (1547-53:三人目の妻ジェーン・シーモア)、メアリー1世 (1553-58:一人目の妻キャサリン・オブ・アラゴン)、エリザベス1世 (1558-1603:二人目の妻
アン・ブーリン) が王位を継いだ。

あまおうフェスタ

ニューオータニのガーデンラウンジで開催中の「スーパーいちごビュッフェ2021 ~あまおうスイーツ プレゼンテーション」のメニューからいくつか・・

あまおうフェスタへ                ニューオータニのガーデンラウンジ

ニューオータニのガーデンラウンジで開催中の「スーパーいちごビュッフェ2021 ~あまおうスイーツ プレゼンテーション」に行ってきました。
左が会場のガーデンラウンジでザ・メインの一部。日本庭園を眺めながら・・奥にガーデンタワー。

ガーデンラウンジ / ガーデンタワー / ホテルニューオータニ 東京 / 千代田区紀尾井町4丁目

モッコウバラ満開 H.T. ロートレック美術館

< H.T. ロートレック美術館 ….. 築100年の屋敷  Musée H.T. Lautrec ….. maison depuis 1 siècle >のモッコウバラが満開です。コロナ禍のため昨年に引き続き休館中であるのが残念です。

H.T. ロートレック美術館のモッコウバラが満開

ギャラリー・イグレック の花々 267        ハマエンドウ

マメ科レンリソウ属のハマエンドウ Lathyrus japonicus の花です。
”鳴門の渦潮”近くの砂浜辺でコロニーを形成していたのを持ち帰って植えてみました。ハマダイコンのコロニーもありました。ハマナデシコは見かけませんでした。

ハマエンドウ / マメ科レンリソウ属 / Galerie Y.

一番さん <霊山寺>の本堂

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四国八十八箇所霊場の第一番札所<霊山寺りょうぜんじ>の本堂。「本尊釈迦如来」像は弘法大師空海の作と伝わる。「南無大師遍照金剛」は弘法大師空海に帰依しますの意味。「四国第一番」と「霊山寺」の提灯。

霊山寺の本堂 / 四国八十八箇所霊場の第一番札所 / 一番さん / 鳴門市

「霊山寺大師堂」を縁結び観音様から

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四国八十八箇所霊場の第一番札所<霊山寺りょうぜんじ>の山門(仁王門)を入ってすぐ左、縁結び観音の横から泉水池(放生池)越しに大師堂を見たところ。方形屋根の隅棟が集まる頂部に置かれた火炎宝珠露盤が目立ちます。
遍路姿でこれから順打ちの遍路旅に一人で(同行二人)出発するという男性の記念写真を山門前で撮ってあげる機会に恵まれました。

霊山寺大師堂 / 泉水池(放生池) / 縁結び観音 / 鳴門市

一番さん <霊山寺>四国八十八箇所霊場の第一番札所

四国八十八箇所霊場の第一番札所<霊山寺りょうぜんじ>の山門(仁王門)。高野山真言宗のお寺。御詠歌は「霊山の 釈迦のみ前にめぐりきて よろずの罪も 消えうせにけり」。
真新しい提灯が取り付けられていました。櫻が咲き残り、躑躅が咲き始めています。

四国八十八箇所霊場の第一番札所<霊山寺りょうぜんじ>の山門(仁王門) / 鳴門市

鳴門の渦潮と大鳴門橋

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網干川河口付近からの大鳴門橋。左端に大塚国際美術館、右に淡路島。
今日(4月5日)は観潮にはあまりいい日ではないようですが、これからぼちぼち渦潮が見える時間帯(12時~14時)に入ります。うずしお観潮船はまだ見えていません。
風の強い一日でした。お茶園 展望台(潮見茶屋跡)や渦の道展望室も見学予定していましたが断念しました。

鳴門の渦潮 / 大鳴門橋 / 大毛島 / 淡路島 / 鳴門市
ジャマイカの国旗
ジャマイカ

足湯「ふろいで~」鳴門駅前バス停

板東俘虜収容所をイメージしたという休憩施設の中で足湯ができる。ベートーヴェン「第九」のフロイデ(歓喜)をもじった。第九の全曲を国内で初めて演奏したのは青島チンタオで捕虜になり板東に収容された(1917-20)ドイツ兵(殆どが志願兵)だった。2021.04.04.

足湯「ふろいで~」鳴門駅前バス停 / 鳴門市

引地川河畔の桜

 東京側(左)から、中原街道が引地川を渡って直ぐのところからみる引地川左岸の桜並木が美しいです。
この先右岸の河畔は八幡山公園になっています。
中原街道は相模國と武蔵国を結ぶ古くからの街道で、東海道の脇街道(虎ノ門~丸子橋~平塚中原)でもあったそうです。最寄り駅は小田急江ノ島線桜ヶ丘駅。

引地川河畔の桜 / 大和市福田6丁目

日比谷濠周辺 / 東京ミッドタウン日比谷から

日比谷ステップ広場からの眺望。眼下に江戸城内堀の一つ:日比谷濠とその向こうに馬場先濠。日比谷濠に沿う国道1号線(及び20号線)を左(西)に進むと霞が関の官庁街。日比谷交差点を北に大手町のビル群を日本橋へ。
左の緑が皇居外苑。正面左にパレスホテル東京(2012)。右に日本生命丸の内ガーデンタワー(2014)。右端にGHQの第一生命ビル(DNタワー21)。

日比谷濠周辺 / 東京ミッドタウン日比谷 / 日比谷ステップ広場 / 皇居外苑 / レスホテル東京 / 日本生命丸の内ガーデンタワー