ジャック・グリュベール のステンドグラス

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ムルト=エ=モーゼル商工会議所 Chambre de commerce et d’industrie de Meurthe-et-Moselle (1909) の会議室の三連のステンドグラス。アンリ=ポワンカレ通りに面した地上階にあるので、窓の上部から採光し下部を遮蔽する形を採っている。ジャック・グリュベール Jacques Gruber (1870-1936) の作品。
中央には、ガラス製造に使用される無水炭酸ナトリウムの製造法であるソルベイ法(1861)の考案者エルンスト・ソルヴェイ Ernest Solvay (1838-1922) の Dombasle-sur-Meurthe 工場でソーダーを製造している様子。両サイド下にはナデシコ科のサボンソウ。彼も息子(ヴィクトール・オルタ設計のソルヴェイ邸 Hôtel Solvay (1898))もアール・ヌーヴォーの愛好家だった。
左には、パリソン paraison と 2 人の労働者によるガラス細工の様子。

Espace Gruber / Jacques Gruber (1870-1936) / Chambre de commerce et d’industrie de Meurthe-et-Moselle (1909) / Nancy

ナンシーのアール・ヌーヴォー建築 7

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ルイ・マルシャル Louis Marchal (1871-1954) とエミール・トゥーサン Émile Toussaint (1872-1914) との共同アール・ヌーヴォー建築:ムルト=エ=モーゼル商工会議所 Chambre de commerce et d’industrie de Meurthe-et-Moselle (1909) のファサードをシャンジー通りから。
ルイ・マジョレル Louis Majorelle (1859-1926) による鉄製の正面入り口の庇(日除け):マーキス Marquise にはセイヨウカジカエデ(シカモアカエデ) Érable sycomore (Faux Platane) の細工が使われている。
左側地上階にはジャック・グリュベール Jacques Gruber (1870-1936) によるステンドグラスの窓がある。

Chambre de commerce et d’industrie de Meurthe-et-Moselle (1909) / Louis Marchal (1871-1954) / Émile Toussaint (1872-1914) / Louis Majorelle (1859-1926) / Jacques Gruber (1870-1936) / Nancy

ナンシーのアール・ヌーヴォー建築 6

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ヴィラ・マジョレル Villa Majorelle (1898-1902) の建築家ルシアン・ヴァイセンブルガー Lucien Weissenburger (1860-1929) が自らの工房兼住宅として建設したヴァイセンブルガービル Immeuble Weissenburger (1904) 。鉄細工はルイ・マジョレル Louis Majorelle (1859-1926) が担当した。右方、入口のステンドグラスはジャック・グリュベール Jacques Gruber (1870-1936) による。
左方にはロレーヌの建築家の自負を窺わせる「ロレーヌの十字 Croix de Lorraine」を形成するバルコニーと屋根を超える塔。装飾模様は海藻類。

Immeuble Weissenburger (1904) / Lucien Weissenburger (1860-1929) / Louis Majorelle (1859-1926) / Jacques Gruber (1870-1936) / Nancy

ナンシーのアール・ヌーヴォー建築 5

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Immeuble Margo (1906) / Eugène Vallin (1856-1922) / Nancy

ウジェーヌ・ヴァラン Eugène Vallin (1856-1922) が ポール・シャボニエ Paul Charbonnier (1865-1953) と共同で建築したマルゴビル Immeuble Margo (1906)。
ルイ・マルシャル Louis Marchal (1871-1954) とエミール・トゥーサン Émile Toussaint (1872-1914) との共同アール・ヌーヴォー建築:ムルト=エ=モーゼル商工会議所 Chambre de commerce et d’industrie de Meurthe-et-Moselle (1909) のスタニスラス通りに面した中庭から見たところ。

ナンシーのアール・ヌーヴォー建築 4

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ポール・シャルボニエ Paul Charbonnier (1865-1953) 建築のポール・ジャック博士の家 Maison du Docteur Paul Jacques (1905)。
ルイ・マジョレル Louis Majorelle (1859-1926) が鉄細工、ガラス工芸家ジャック・グリュベール Jacques Gruber (1870-1936) がステンドグラス、レオポルド・ウルフ Léopold Wolff (1863-1924) が彫刻を分担した。

Maison du Docteur Paul Jacques (1905) / Paul Charbonnier (1865-1953) / Nancy

ナンシーのアール・ヌーヴォー建築 3

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ナンシー最初のアールヌーヴォー建築:ヴィラ・マジョレル Villa Majorelle (1898-1902)。家具職人でナンシー派のアールヌーヴォー運動の装飾家 ルイ・マジョレル Louis Majorelle (1859-1926) の別荘(宅)としてアンリ・ソヴァージュ Henri Sauvage (1873-1932) の設計に基づきルシアン・ヴァイセンブルガー Lucien Weissenburger (1860-1929) が建築した。2014.04.12. 撮影。右側部分は2017年に修復。
アレクサンドル・ビゴ Alexandre Bigot (1862-1927) によるセラミック製のフクシア Fuchsia の花模様の帯状装飾。鋳鉄で作られた雨水の縦樋は水生植物の葉を模倣した金属の留め具によって保持。ナンシー派創設者の一人ガラス工芸家ジャック・グリュベール Jacques Gruber (1870-1936) によるステンドグラスの窓。その右下の窓には成功と繁栄の象徴であるルナリア・アヌナ(ギンセンソウ)のモチーフの鉄格子(壁の上の鉄柵のモチーフもか)。
パリの新進気鋭の建築家だったアンリ・ソヴァージュはこの作品で注目を集めアール・ヌーヴォー建築の旗頭となる。その後、サマリテーヌ等のアール・デコ建築、廉価な集合住宅に進化し近代建築の先駆者となった。

Villa Majorelle (1898-1902) / Henri Sauvage (1873-1932) / Lucien Weissenburger (1860-1929) / Jacques Gruber (1870-1936) / Nancy

Allez le Japon !

ナンシーのアール・ヌーヴォー建築 2

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Immeuble Génin-Louis (1901) / Henri Gutton (1851-1933) / Art Nouveau / Oriel / Nancy

アンリ・ギュトン Henri Gutton (1851-1933) によるアール・ヌーヴォー建築:ジェニン・ルイ ビル Immeuble Génin-Louis (1901) 。ジョセフ・ホーネッカー Joseph Hornecker (1873-1942) と Henry Gutton (1874-1963) と共に。
オリエル Oriel (出窓・バルコニー) の付け根には錬鉄製のケシの花と実が付けられている。出窓を含む3階から上の住宅部分は鋼製の梁と支柱で支えられている。

* 「ロレアル パリ」のメイクと「エッシー」が年内に日本撤退を発表。

ナンシーのアール・ヌーヴォー建築 1

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エミール・アンドレ Émile André(1871-1933) が建築したロンバードビル Immeuble Lombard (1903)。4階のベランダ部分はパリのアール・ヌーヴォー建築家 ジュール・ラヴィロット Jules Lavirotte (1864-1928) の作品 Lavirotteビル (1901) を参考にしたとされる。

Immeuble Lombard (1903) / Émile André(1871-1933) / Nancy